1.日時・会場

日時 平成30年1月12日(金) 14:00~16:00
会場 航空会館 7階 701・702会議室

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2.報告テーマ

(1)海外のエネルギーマネジメント関連制度・推進活動と国際標準(規格)の役割

一般財団法人 日本エネルギー経済研究所
地球環境ユニット 省エネルギーグループ
研究主幹
野田 冬彦 様

テーマ(1)について
 ISO Survey 2016によれば、エネルギーマネジメントシステムの国際規格ISO50001の認証数は20,216件に達し、2011年の発行以来、その認証数は順調に増加しているものの、その85%はEU地域(特に、ドイツ)に集中している。 
 本講演では、CEM(クリーンエネルギー大臣会合)-EMWG(エネルギーマネジメントワーキンググループ)およびUNIDOにおけるISO50001普及の国際的推進活動、各国(米国のAMOおよびSEP等、EU地域のエネルギー効率指令第8条省エネ診断義務、ドイツ等の電気税減免、中国の万社企業省エネ低炭素行動など)のエネルギーマネジメント関連制度の特徴およびISO50001並びにエネルギーマネジメント関連規格や資格制度等の活用状況を紹介する。

(2)SCREENグループにおけるISO50001の取組み

株式会社 SCREENビジネスサポートソリューションズ
総務サポート部 EHSマネジメント課
参事
速水 光彦 様

テーマ(2)について
 現在、エネルギーマネジメントシステム(EnMS)規格ISO50001の認証件数は近年急速に伸びており、全世界で2014年に7,000件、2015年に12,000件、2016年には20,000件を突破しています。特にヨーロッパ各国は意識が高く、ドイツで9,000件、イギリスで2,800件の認証実績となっています。一方、国内では当該規格認証は39件にとどまっており、政策も含めた今後の動向が注目されています。
 そのような状況の中、SCREENグループでは1997年ISO14001の認証取得以降、環境マネジメントシステムの中で省エネルギーについて考慮してきましたが、さらにEnMSの深堀を図るため、2010年にはISO50001(DIS)の認証を世界で初めて取得しました。今回は当該規格認証取得当初の当グループの具体的取組についてご紹介いたします。

(3)省エネ施策の現状と課題

経済産業省 資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部
省エネルギー課 課長補佐
立石 裕則 様

テーマ(3)について
 長期エネルギー需給見通し(エネルギーミックス)の達成に向けて省エネの推進は重要です。日本のエネルギー需要は石油危機以降の官民の努力で大幅に効率化され、直近でも家電や自動車等の省エネの進展で減少傾向にありますが、原油換算でBAU比5,030万klもの省エネを目指すエネルギーミックスの達成には更なる取組が不可欠です。例えば、産業部門については事業者ごとの省エネに加えて事業者間の連携による省エネ努力も促していく必要があります。運輸部門ではEVの普及加速や物流の効率化等が、家庭部門では家電の更なる効率化や住宅の省エネ性能向上等が課題です。経産省では規制と支援策を両輪に、関係省庁とも連携しながらこれら諸課題に取り組んでいきます。

3.申し込み方法

申し込みは締め切りました。

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