この度、一般財団法人エネルギー総合工学研究所(IAE)は、蓄熱発電の開発動向の調査をマルチスポンサー方式で行います。
それにあたり本件のスポンサーを募集します。詳細は下記をご覧ください。
※「蓄熱発電技術調査2024」事業開始しました。
「蓄熱発電技術調査2024」のご案内・申込書
調査の概要
この度、一般財団法人エネルギー総合工学研究所(IAE)は蓄熱発電の開発動向の調査を行います。この調査は2019年度に実施した蓄熱発電技術調査のアップデート版となります。前回から5年が経過し、再エネ電力の導入が進むとともに本分野に参入する日本企業も増加し、状況が大きく変化しております。
蓄熱発電は、電力を電熱変換により熱の形で蓄エネルギーし、必要時に熱電変換により発電することで電力需給バランスを確保するシステムであり、電力貯蔵システムの一種です。脱炭素社会の一次エネルギー源は、再生可能エネルギーと原子力に絞られますが、どちらも需要に合わせた発電が困難です。
そこで電力貯蔵システムが必要となります。蓄電池は数時間程度までの安定化に好適ですが、さらに長時間の安定化には、経済性の観点から新たな電力貯蔵システムが必要となります。
そのひとつとして蓄熱発電が注目されるようになり、国内では7社、海外では50社超が開発に取り組んでいます。昨年出されたDOE資料では、地形の制約が無い技術として蓄熱発電が蓄電コストが最も安くなると試算されています※1。社会実装には何よりも経済性が重要ですので、今後、蓄熱も蓄エネルギーの主力として出てくると思われます。
IAEは、これまでに蓄電池、圧縮空気貯蔵、水素、揚水などの各種電力貯蔵システムを調査分析した実績があり、培ってきた知見をもとに、蓄熱発電について技術を解説します。さらに、ヨーロッパをはじめとする国内外の企業、団体などの最新情報について、公開情報調査・ヒアリング・訪問調査にて調査・分析・報告します。
本事業は、2019年と同様、オー・エス・コンサルティング・アソシエイツの協力を得て実施します。
1.事業の実施方法及び費用
本事業は複数のスポンサーのご発注により事業開始させて頂いています。
事業開始後であっても事業実施期間内のご発注であれば、調査先などのご希望を反映で
きる場合があります。
- 事業実施期間:2024年10月~2025年3月末
- 調査対象機関:別表の内、現地調査6社前後+文献調査数社
(調査対象機関は、出来る限りスポンサーのご要望を反映させていただきます。) - 調査費用(税抜き、完了払い)
120万円※ - 成果物
報告書(電子版)一式 - 報告説明会
調査終了後、それぞれ個別のスポンサーのご要望がある場合、調査内容の報告説明会を実施いたします。(費用は別途ご相談)
※スポンサー数は公表いたしますが、各社名は非開示とさせていただきます。
2.調査報告書目次(予定)
- 蓄熱発電の概要
- 蓄熱技術の概況
- 熱電変換技術の概況
- 代表的構成例
- 廃止予定発電所の有効利用
- 自家発併用
- 新設・再エネ安定化
- 各種蓄エネルギー技術との比較
- 国内外の蓄熱発電の動向
- 世界の開発プロジェクトの実態
3.公開情報調査・ヒアリング・訪問調査予定団体および組織
本調査では、砕石や溶融塩、シリコンなどを蓄熱媒体として用いた各種の蓄熱発電プロジェクトを調査対象とします。そのうち、重要と思われる団体については、実際に現地で訪問調査を実施します。
<訪問調査への同行に関して>
訪問調査への同行を希望されるスポンサー殿は、旅費等の同行に係わる経費を各社ご負担のうえ、可能とさせて頂きます。ただし、訪問調査先により同行を断られる場合がありますので、その際はご了承お願いします。
4.著作権他
- 調査内容の版権:報告書に含まれる情報はIAEに帰属いたしますが、スポンサー殿は購入組織内部に限り自由に使用可能です。
- 本調査報告書の一部または全部を引用・転載する場合は、IAEの許可を得てください。
本件のお問い合わせ先
一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 カーボンニュートラル技術センター (岡崎)
電 話 | 080-5107-2172 |
メール |
IAEが把握している蓄熱発電開発計画