安全性向上原子力人材育成委託事業(平成27年度)
経済産業省では、平成25年度より、「安全性向上原子力人材育成事業(以下、「人材育成事業」)」を創設し、教育機関、民間企業、研究開発機関等における原子力安全向上のための人材育成に係る取組を支援しています。
一般財団法人エネルギー総合工学研究所は、この「人材育成事業」を効率的に実施するために、事業の実施に必要な支援業務及び事業の実施状況等を把握するために、平成27年度に、必要な調査の委託(以下、「支援調査事業」)を受けています。7事業者の報告書を下記に掲載します。
※平成25年度・26年度は一般社団法人日本原子力産業協会が実施しました。
平成27年度 安全性向上原子力人材育成委託事業の成果
人材育成事業実施者 |
成果報告書(PDF) |
荏原バイロン・ジャクソン株式会社
概要(クリックで表示) 沸騰水型軽水炉の原子炉再循環ポンプ(PLRポンプ)に関わる保全情報やトラブル情報をシステムに格納し、システムからの情報提供と情報共有により現場技術者の知識向上を図ると共に、格納された保全情報や映像資料を活用した実技講習で、現場技術者の人材育成を実施する。
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732KB |
株式会社原子力安全システム研究所
概要(クリックで表示) 実際のプラント材料を高性能の分析機器で評価を行う実習を実施することにより、原子力材料を学ぶ学生を中心として、軽水炉圧力容器鋼の照射脆化評価に係る専門的な人材を育成するための取組を実施する。本年度は、コンソーシアムへ参加する東京大学と福井大学の学生を主な対象とすると同時に、指導者層の育成として、本事業参加機関の大学教官や研究員も育成の対象とする。
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1.96MB |
公益財団法人原子力安全技術センター
概要(クリックで表示) (1)原子力関連施設等で働く現場技能者等を対象として、放射線安全専門研修を開催し、受講者の技能向上と放射性物質の使用経験の習得を図り、軽水炉の安全な持続的利用のために必要な人材を育成する。(2)福島第一原子力発電所で働く現場技能者等を対象として、福島第一測定・放管要員研修(放射線測定要員育成コース及び放射線管理要員育成コース)を開催し、受講者の技能向上と放射性物質の使用経験の習得を図り、福島第一原子力発電所の事故対応(廃止措置)の完遂のために必要な人材を育成する。(3)東京電力福島第一原子力発電所で働く現場技能者、技術者等の協力会社社員を対象として、実務者向け廃止措置研修を開催し、廃止措置作業の概要を習得し、廃止措置業務に関する知識・技術力向上を図り、安全な廃炉プロセスをマネジメントするための人材を育成する。
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本文
693KB
添付資料
80.01MB
全体
80.45MB |
公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター
概要(クリックで表示) 社会人と学生を育成対象とした複合的な取り組みとして、福井県内の原子力関連企業である関西電力株式会社および日本原子力発電株式会社とコンソーシアムを組んで、原子力業界の人材確保、運転中や廃止措置段階の原子力発電所における現場技術の向上を通した安全性向上に向けた研修等を実施。
(社会人向け研修)メンテナンス業務を担う人材の知識、技能の向上のために、「放射線に関する知識・技能向上」、「現場技術者の技能向上」、「事故対応能力・マネジメントの向上」に重点を置いた研修を実施し、また、今後の廃止措置関連の業務を担う人材の知識、技能の向上のために、「廃止措置技術向上」の研修を実施。さらに、国際的に原子力安全確保に貢献できる人材を育成するために、「技術者の国際性向上」のセミナーを実施。
(学生向け研修)モックアップ訓練設備等を活用した講義や実習等を実施し、現場体験を通じて、原子力業界で働く意義を感じてもらうとともに、原子力発電とその安全性について理解を得ることで、原子力関連企業に就職を希望する学生を増やし、原子力業界の人材の確保を図ることを目的とした。
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2.21MB |
国立大学法人東京大学
概要(クリックで表示) 炉心設計や燃料設計分野において体系的で確実な技術伝承を行うため、沸騰水型原子炉及び加圧水型原子炉の燃料を扱い、現場の知見を最大限に活かし、炉心設計、燃料設計に係る基礎から実践までの技術に関する人材育成を行うことを目的とし、、国立大学法人東京大学、三菱原子燃料株式会社及び原子燃料工業株式会社がコンソーシアムとして、大学の原子力工学系の学生や電気事業者、メーカー等における若手技術者を対象とした炉心設計と燃料設計の基礎を学ぶ数日程度の人材育成プログラムを実施する。
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4.80MB |
国立大学法人東北大学
概要(クリックで表示) 茨城県内の原子力関連4機関(東北大学、JAEA、NFD,日本原電)が協力し、それぞれが持つ研究資源および教育資源を有効活用し東京電力福島第一原子力発電所(1F)の廃止措置及び安全性向上に必要な人材を育成する。本事業では、ホットラボを用いた実習を通して放射線管理区域内作業を体験出来る。
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1.04MB |
八戸工業大学
概要(クリックで表示) 「原子力安全確保にむけた現場力向上のための人材育成コースワークの策定と実践」
原子力発電所の維持管理や運転、廃止措置等について、安全を確保しつつ適切に実施していくためには、原子力に関わる人材の育成や技術の維持・向上を適切に進めることが必要である。大学等において地域の産学官の強固な連携により地域の特色を活かした教育を実践すること及び原子力関連施設で働く現場技能者等、対象ごとに焦点を変えたコースワークを提供することによって、様々な部署において原子力・放射線に対する専門性、技術知識が高まる事は原子力の安全確保向上に繋がるものと考える。これは原子力安全と放射線教育の強化となり、地域の各工学分野の学生・技術者等が、更なる専門知識を習得し、原子力関連産業で積極的に活躍し、ひいては原子力産業への地域企業の参画を促し、原子力理解の促進と地域原子力安全の強化に資することに繋がることを目指す。
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7.30MB |
安全性向上原子力人材育成委託事業(平成25-26年度)の成果
概要等 |
リンク先 |
平成25-26年度は一般社団法人日本原子力産業協会が受託
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