当研究所は、経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)が進めてきたBSAF(Benchmark Study of the Accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station 福島第一原発事故ベンチマーク解析)とよばれる国際共同プロジェクトの運営機関を務めてきました。BSAFプロジェクトには11ヵ国から16機関が参加し、当研究所の主管研究員であったペレグリニ氏はBSAFのプロジェクトマネージャとして活躍してきました。
この度、ペレグリニ氏の主筆による、BSAFの成果を取り纏めた「Main Findings, Remaining Uncertainties and Lessons Learned from the OECD/NEA BSAF Project」と題する論文を、米国原子力学会が主催した国際会議NURETH-18に投稿しました。
同氏の論文は、同国際会議に投稿された545件の論文の中から4段階の審査を経て認定された「Best Paper」6件の一つとして表彰されたものです。

NURETH-18とは、

  • 18th International Topical Meeting on Nuclear Reactor Thermal Hydraulicsの略称。
  • 原子炉熱流動の分野では最も権威のある国際会議で約2年ごとに開催されている。
  • 今回は、2019年8月18日から22日の期間、米国オレゴン州ポートランドで開催された。
  • Best Paper Awardの授賞式は8月21日の同国際会議の晩餐会において開かれた。
(注記)
ペレグリニ マルコ氏は2019年7月31日で当研究所を退職し、現職は東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻の特任助教である。 NURETH-18には、当研究所の技術指導員の立場で出席した。