2024年7月5日に小野﨑正樹((一財)エネルギー総合工学研究所・アドバイザリー・フェロー)奥山真司氏(国際地政学研究所)共著の「やさしくわかるエネルギー地政学~ エネルギーを使いつづけるために知っておきたいこと ~」が技術評論社より発行いたしました。

発売:2024年7月5日
著者:小野﨑正樹(エネ総研)
奥山真司(国際地政学研究所)
絵:小野﨑理香
出版社:技術評論社
 定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-14111-0

「やさしくわかるエネルギー地政学」出版にあたって

 ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナの争いなど不安定な世界の動きの中で地政学が注目されている。50年前、1973年の第四次中東戦争を機に起きたオイルショック(石油危機)を経験した著者にとって、世界の争いは、エネルギーを安定して得ることができなくなる重大事であることを、身をもって感じてきた。
 カーボンニュートラルに向かう世界の潮流の中で、再生可能エネルギーが増えていくことが、エネルギーセキュリティーにとって良い方向に行くのか。カーボンニュートラルに向かう移行期においては、化石燃料はまだまだ重要なエネルギーであり、そのためのシーレーン、いわゆる中東からのオイルロードを確保する努力をしっかり継続していけるのか。いろいろ考えさせられる課題である。
 このような疑問を青少年と共有することが難しいことは承知の上で、でも、青少年にはしっかりと考えて欲しい。そんな気持ちで、前書のカーボンニュートラルと同様、子供たちが手に取り、読み易いように、カラーのイラスト満載で作り上げたのが本書である。当研究所にとっても、重要なミッションではないかと考える。
 今回は、地政学の専門家として著名な戦略学博士である奥山真司氏に地政学の部分をお願いし、二人で議論しながら進めてきた。
 どうか、2050年のカーボンニュートラルの世界に活躍するご子息・ご息女や親戚の方々にお薦めいただきたい。

((一財)エネルギー総合工学研究所  小野﨑 正樹)