1.配信日時
日時 | 令和6年3月15日(金) 14:00 ~ 16:00 |
会議形態 | Cisco Webex Webinars 会議システム |
2.報告テーマ
発表テーマ1:「エネルギー危機を通じて認識された電力自由化と燃料安定調達の課題」
合同会社エネルギー経済社会研究所 代表取締役
松尾 豪 様
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ロシア軍によるウクライナ侵攻に端を発した全世界的なエネルギー価格高騰は、パイプラインガス・LNG・一般炭・ガス市場・電力市場で様々な事象が生じ、価格に影響した。エネルギー事業者や政策当局者は、従前では別々に見ていた燃料市場と電力・ガス市場を俯瞰する必要性を再認識させられた。欧州連合は第三次EU電力自由化指令以降、大手事業者に電力・ガスの全量市場玉出し(所謂「強制プール」化)を求めてきた。また、米国産LNGの登場によるLNG市場の流動性向上は、スポット市場価格低下に直結した。大手事業者は確保しているLNG長期契約のインデックスを原油価格リンクからTTFリンクに変更し、結果として今次エネルギー危機において欧州のエネルギー料金が大幅に上昇する主要因となった。本講演では、欧州でエネルギー危機が社会に与えたインパクトとエネルギー安定調達の課題、日本へのインプリケーションを解説する。
発表テーマ2:「ウクライナ危機とパレスチナ危機が共鳴するシェール・ガス革命、シェール・オイル革命の今後」
和光大学 経済経営学部 教授
岩間 剛一 様
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2年を経過するウクライナ危機に加えて、パレスチナのイスラム組織ハマスによる奇襲攻撃に対するイスラエルによる報復戦が長期化し、世界の産油地帯中東において地政学リスクが強まっている。それにもかかわらず、原油価格が1バレル100ドルと高騰せず、天然ガス価格も低位安定している理由の一つは、米国のシェール・オイル、シェールガスの生産量の増加にある。米国の原油生産量は、日量1,300万バレルを超え、史上最高を更新している。シェール・オイル、シェール・ガスの活況とともに、エクソンモービル、シェブロンをはじめとした石油メジャー(国際石油資本)は、相次いで大型M&A(合併・買収)を行っている。世界的な脱炭素の流れのなか、国際エネルギー情勢の緊張化は、化石燃料の重要性を際立たせ、逆にシェール・ガス、シェール・オイルの価値を引き上げている。こうした最新の動きを、分かりやすく解説する。
3.申し込み方法
申込受付は終了しました。
4.連絡先
お知らせ
2019年9月より運営を変更しております。詳細は以下(リンク)のとおりです。
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