日時・会場

日時 平成29年1月27日(金) 14:00~16:00
会場 航空会館 5階 501・502会議室

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報告テーマ

(1)低炭素電力供給システムに関する内外動向と今後の課題

一般財団法人 電力中央研究所
社会経済研究所
主任研究員
永井 雄宇 様

テーマ(1)について
 2015年12月に「パリ協定」が採択され、今世紀後半に温室効果ガスの排出量を大幅に削減するよう、各国が取り組むことを定めている。日本は「地球温暖化対策計画」で、温室効果ガスの削減目標を、2030年に26%の削減、2050年には80%の削減を目指すとしている。電力部門では、再生可能エネルギーの導入により低炭素電力供給を実現することが期待されているものの、大量導入の実現にはいくつもの課題が残されている。自然変動電源の出力変動は周波数の維持を困難にし、自然変動電源にとっての適地と需要地を連系するためには送配電網の強化に投資が必要となる。安定的かつ経済的な低炭素電力供給システムの実現に向けて、国内外で進められている定量的分析について紹介する。

(2)再生可能エネルギー導入に伴う配電分野における課題と今後

一般財団法人 エネルギー総合工学研究所
プロジェクト試験研究部
主任研究員
河瀬 和貴

テーマ(2)について
 わが国の配電分野においては、高度経済成長期の電力需要増加を受けて設備が大量に建設されるとともに、配電自動化システムの導入などによって、停電時間、停電回数は極めて少なく、世界トップ水準の信頼性の高い良質な電気を供給している。
 昨今では、太陽光発電などの再生可能エネルギーが配電系統に大量に連系することによって、配電系統の潮流や電圧が急峻かつ大きく変化し、電力品質の維持が困難となることが懸念される。
 本講演においては、配電分野の概要を説明するとともに、再生可能エネルギー導入に伴う課題について解説する。更に、それらの課題解決に向けたIAEの取り組み状況および配電分野を取り巻く至近の動向を紹介する。

申し込み方法

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