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    自然界の放射線(2009.07.07)
    • 人体への影響を評価する場合には、放射線の種類等の補正を行った[実効線量(単位:Sv、シーベルト)]が用いられる。

    表1 放射線の量と急性の放射線影響

    放射線の量
    (ミリシーベルト)
    全身被ばくの影響 局所被ばくの影響
    10000以上    皮膚:急性潰瘍
    7000〜10000  100%の人が死亡  
    5000    水晶体:白内障
    2500〜6000    生殖腺:永久不妊
    3000〜5000  50%の人が死亡  
    3000    皮膚:脱毛
    500〜2000    水晶体:水晶体混濁
    1000  10%の人が悪心、嘔吐  
    500  末梢血中のリンパ球の減少  
    200  これより低い線量では臨床症状が確認されていない  

    参考値)1ミリシーベルト:一般公衆の線量限度(年間)(医療は除く)
    参考:緊急被ばく医療REMnet>9 放射線とその影響
     放射線が人体に当たる場合、人体に吸収されるエネルギー[吸収線量(単位:Gy、グレイ)]が同じでも、放射線の種類、当たり方により人体への影響が異なります。人体への影響を評価する場合には、吸収線量に放射線の種類等の補正を行った[実効線量(単位:Sv、シーベルト)]が用いられています。
     人体に当たる放射線が同じ量、同じ種類、同じ当たり方であれば、人体への影響は同じになります。

     放射線を受けた場合の人体への影響には、受けた人の身体的影響(直ぐに影響が現れる急性障害や、長い時間を経過して現れる晩発性障害など)だけでなく、子孫にも影響する遺伝的影響があります。
     また、比較的強い放射線量で現れる確定(非確率)的影響や、比較的弱い放射線量でも現れる確率的影響などがあります。

     なお、日本では一般公衆が浴びる人工放射線量の限度を1年間に1ミリシーベルトとしており、原子力発電所(軽水炉)周辺の線量は年間0.05ミリシーベルトを目標値としています。 
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    人体への影響
    連鎖反応と臨界
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