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【総合評価】 |
H15年度においては、計画通り技術開発を継続することが適当である。 |
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【参考コメント】
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(1) |
超臨界圧水冷却炉は、BWRと比較して再循環系の削除など設備を簡素化でき、また熱効率を約42%まで高めることができる概念で、GEN-Ⅳシステムの一つとして国際協力で開発することで合意している。超臨界圧状態を利用することから、軽水炉の材料を適用できないので、新たに開発する必要があるが、この開発には長期間を必要とする。現在、被覆管材料及び炉内構造物の候補材料のスクリーニングを実施しているが、実用化候補の見通しをつけることを期待する。 |
(2) |
実用化時期をいつと考えるかによるが、長期であれば新材料の採用に挑戦することにすべきであり、短期的に考えるならクリープを覚悟して上蓋を定期的に交換することを考えるべきである。構造を複雑にするのは中途半端ではないかと考える。材料の選定など、実用化に向けたR&Dのプライオリティに留意する必要がある。 |
(3) |
Watts式の適用性について、フロンによる実験結果をもって水に対しても適用可能とする点については、必ずしも明確ではないので、水による実験が必要ではないだろうか。Ni基合金の腐食メカニズムについて、さらなる検討が必要である。 |
(4) |
容器耐圧性、熱伝導特性、材料問題など課題が数多くある。重大事故時のECCS対応についての検討も必要であろう。 |
(5) |
本技術開発の成果を踏まえ、今後、国際的にもGEN-IVにおけるリード役として、開発が継続され、実用化へ展望が開かれることが期待される。 |
(6) |
研究成果を公共財産となるように査読付の論文や報告書として積極的に発表すること。 |
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