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放射線誘起表面活性効果による高性能原子炉に関する技術開発
平成18年度 審査委員会評価
 
実施者:
藤沢匡介((株)神戸製鋼所)、賞雅寛而(東京海洋大学)、関村直人(東京大学)、岡本孝司(東京大学)、三島嘉一郎(京都大学)、中村秀夫(日本原子力研究開発機構)、植松進(海上技術安全研究所)、古谷正裕(電力中央研究所)、菱田護(産業創造研究所)、師岡慎一((株)東芝)

【総合評価】
 我が国の原子力発電の経済性、安全性の向上に資する革新的な成果を創造する可能性のある意義のある技術開発であったと認められる。平成15年度から平成18年度の4年間で当初の計画を完了し、概ね予定通りの目標、成果を達成したものと認められる。
 現象の解明については一定の成果があったと認められるが、今後実用化に必要な知見の取得、データの蓄積等、まだ今後相当の研究の積み重ねが必要である。本評価におけるコメント等を考慮の上、更なる進展を期待する。
 
【参考コメント】
A. 研究開発テーマの妥当性・意義
  実用性のある革新性な成果を創造する、実施意義の高い技術開発であったと認められる。
  * 耐食性を向上する技術として実用化が期待される。具体的に原子炉のどのような箇所の材料に適用できるのか、また工場での処理方法はどのように実施していけばよいかについてまで言及してほしかった。
  * 学術的に興味深い結果は得られているが、実用化した時の効果、メリット、実用化の方策が不明確である。耐食性については有用となる可能性があるので、基礎的な研究開発を継続する余地はある。
  * 放射線誘起表面活性効果(RISA効果)を用いて、炉内構造に酸化皮膜を施工し腐食性を向上させる、また、炉心伝熱特性を向上させることを目的に、RISA効果をラボレベルで確認し、RISA構造の解明を行なっており、今後に向けて実用性のある基礎的な成果が得られたといえる。
  * 現象解明途上であるが、現象そのものとその効果は大分わかってきた。しかしメカニズムその他は、更に検証しないと効果の発現の最適化条件も得られないだろう。今後は実用化に必要な知見の取得、データの蓄積がポイントになるであろう。
  ▲Top
B. 研究開発目標、計画の妥当性
  (1) 研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
国際的に見て高い研究水準であったと認められる。
  (2) 研究開発目標の実用化の観点からの妥当性
実用化の観点から水準を概ね満足していたと認められる。
    * RISA効果による耐食性、皮膜の長期健全性の確認等、当初計画どおりの基礎的な技術開発は達成したといえるが、実用化は今後の課題である。
  (3) 研究開発計画の妥当性
計画は概ね妥当であったと認められる。
  ▲Top
C. 研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性
  妥当な事業体制、運用であったと認められる。
  ▲Top
D. 計画と比較した達成度、成果の意義
  (1) 計画と比較した目標の達成度
目標は概ね達成されたと認められる。
    * 途中での技術評価委員会の指摘を踏まえ、適切に軌道修正を行い、成果を得たといえる。
  (2) 実用要素技術としての成果の意義
概ね妥当な成果であったと認められる。
    * もうしばらく基礎的な研究の著積が必要と考えられる。
    * 不明の部分はあるが、現象の理解は進んでいると認められる。
  (3) その他特筆すべき成果、副次的効果
    * 数多くの対外発表実績があり、また、論文も数多く書かれており、人材育成に成果があったといえる。
  ▲Top
E. 計画と比較した達成度、成果の意義
    * 実用化に向けては、オンサイト試験等の成果を検証することが重要と言える。
    * 経時変化などについて不明の部分がある。
  ▲Top
 
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