A. |
研究開発テーマの妥当性・意義 |
|
実用性のある革新性な成果を創造する、実施意義の高い技術開発であると認められる。 |
|
* |
メカニズムの解明が進み、革新技術として実用性が高まってきている。 |
|
* |
技術的には面白い視点であるが、この効果を実際の技術改善(経済性向上)に結びつけるための戦略は、現段階ではあまり考えられていない。その意味では未だ基礎研究の域を出ていないと言える。 |
|
* |
この研究は3点の方向でまとめる必要がある。
① 燃料被覆材のCHF向上に至る材料の特定
② 燃料被覆材のCHFの実炉におけるRISA効果等の解析
③ 構造材のSCC対策 |
|
▲Top |
B. |
研究開発目標、計画の妥当性 |
|
(1) |
研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
国際的に見て極めて高い研究水準にあると認められる。 |
|
|
* |
RISA効果があるということが確認されたということを起点に、今後炉設計や安全評価にこの結果を活かすための基本方策を整理すると、今後の実用化の活かし方、道程が見えてくる。 |
|
(2) |
研究開発目標の実用化の観点からの妥当性
実用化の観点から水準を概ね満足している。 |
|
|
* |
今回得られたRISA効果による限界熱流速の改善も、データの信頼性、特に被覆管表面処理に関する品質保証との関係で現実に経済性の向上(≒出力の向上)に結びつけるまでには、まだ今後相当の研究の積み重ねが必要。 |
|
|
* |
被膜を安定的に均一に製作できるか、また炉内環境の影響等についての評価が必要と考える。 |
|
(3) |
研究開発計画の妥当性
計画は一部過不足と思われる要素もあるが、概ね妥当である。 |
|
|
* |
今後、防食と伝熱の関係を検討し、全体として統合していくことが期待される。 |
|
|
* |
JMTRによる試験の結果(13%の妥当性)、RISA機構解明に関する検討には分かりにくい部分がある。 |
|
(4) |
研究開発計画の柔軟性
動向変化や計画の見直しは概ね適切に行われている。 |
|
▲Top |
C. |
研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性 |
|
概ね妥当な事業体制、運用である。 |
|
|
|
D. |
計画と比較した達成度、成果の意義 |
|
(1) |
計画と比較した目標の達成度
目標は達成されているが、将来的には不透明である。 |
|
|
* |
メカニズムはまだ不明な部分がある。 |
|
(2) |
実用要素技術としての成果の意義
概ね妥当な成果と認められる。 |
|
|
* |
実際の構造物の製作過程を考慮した被膜を作成して、RISA効果をどの程度まで見込めるのか確認しておくことが望ましい。 |
|
|
* |
メカニズムの解明が望まれる。 |
|
(3) |
その他特筆すべき成果、副次的効果 |
|
|
* |
学術雑誌への投稿を進め、メカニズムについての学術的な検討・評価を受けるのが望ましい。 |
|
|
|
|
|
▲Top |
|
>> 平成18年度 審査委員会評価 |
|
>> 平成16年度 審査委員会評価 |
|
>> 平成15年度 審査委員会評価 |