A. |
研究開発テーマの妥当性・意義 |
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本技術開発は実用性のある革新的な成果を創造する実施意義のある技術開発であったと認められる。 |
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放射性廃棄物処分場の天然バリアに求められる地下水流動の極低流速を測定できるようになれば、安全評価技術向上へ多大に寄与すると期待できる。 |
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極低流速の地下水流動について、従来より2〜3桁程度精度の高い計測装置を開発するものであり、実施意義のきわめて高い技術開発と認められる。 |
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▲Top |
B. |
研究開発目標、計画の妥当性 |
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(1) |
研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
研究開発目標は、国際的に見て高い水準にあったと認められる。 |
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計測誤差の検討を行わないまま、計測の目標範囲を10-5m/s〜10-10m/sとしているのは問題がある。 |
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可能かどうかは必ずしも明らかではないが、目標は高いと考える。 |
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(2) |
研究開発目標の実用化成の観点からの妥当性
研究開発目標は、実用化の観点からの要求水準を概ね満足していたと認められる。 |
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原位置試験の結果に期待する。 |
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(3) |
研究開発計画の妥当性
研究開発計画は概ね妥当であったと認められる。 |
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来年度に計画している現地計測において、何を明らかにしたいのか、それにより何が果たされるのかを明確にする必要がある。 |
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超音波センサーによるトータルとしての測定誤差を積上げ、それを踏まえたCCDカメラ測定値を統計的に比較検定した方がよいのではないか。原位置でのトータルの測定誤差を評価する必要があると考える。 |
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(4) |
研究開発計画の柔軟性
コメントの反映等、計画の見直しは概ね適切に行われていると認められる。 |
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「性能や検出限界に関する定量的な検討が不足している。」との指摘に対して、新たな対応がみられる。ただし、従来より2〜3桁程度精度の高い計測装置を開発するという目標の達成は必ずしも楽観できる状況ではないので、さらなる対応が望まれる。 |
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▲Top |
C. |
研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性 |
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事業体制・運用は概ね適切に行われたと認められる。 |
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D. |
計画と比較した達成度、成果の意義 |
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(1) |
計画と比較した目標の達成度
当初の計画目標は概ね達成したと認められる。 |
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目標としている計測の困難さがかなり明確になってきたが、概ね妥当である。 |
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(2) |
要素技術としての成果の意義
実用要素技術としての成果は概ね妥当であると認められる。 |
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今後のボーリング孔での実証試験の成果を期する。その際、現地でサイクル機構が獲ているほかのデータとの関係で、本技術による原位置での測定がどこまでその場における地下水流動を代表するかについて評価することが望まれる。 |
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要素技術と考えられる超微流速測定技術の開発としてはそれなりの成果と考えられるが、ブラウン運動や熱泳動レベルの挙動との関連、極めて局所の現象を短時間で測定したものが何を意味しているのか、その測定されたものが数千年のオーダーで示すべきマクロな輸送現象とどのように関係付けられるのか、数百年、数千年に間に移行する距離を時間で割ったものが流速という概念で記述して妥当なのかどうか、など明確な議論が望まれる。 |
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(3) |
その他特筆すべき成果
具体的ではないものの、直接的な技術成果以外に多少の成果があったと思われる。 |
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ジャーナルへの投稿を期待する。 |
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口頭発表は多いが、論文発表はまだ少ない。 |
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