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【総合評価】 |
H15年度の技術開発については計画通り継続することは適当であるが、H16年度以降の計画については、技術開発内容(原位置試験など)の必要性、実施方法、実施効果、実用化可能性・見通しなどを検討し、H15年度に計画の再検討することを求める。 |
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【参考コメント】
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(1) |
実用性についての理論的考察が断片的で甘すぎる。それが明らかにする計画をきちんとしないなら継続する価値を見出しがたい。 |
(2) |
このアイディアは、①トレーサーの安全性(吸着を含む)、②キャリブレーションの困難さ、③圧力波(超音波)などの因子分析など、成功に多大の障害がある。今後1年で、開発を試作(実験室設備)で留めるのが適当ではないだろうか。 |
(3) |
10-8m/sを下回る微小流速領域での流速の定義と測定対象の流速の関係を明確にすることが重要である。極低流速場として10-8m/s程度の流れ場を作ろうとしており、これにより計測システムの検証を行おうとしているようであるが、これを下回る流速領域についてのシステムの検証をどのように行うのか、明らかにする必要がある。 |
(4) |
10-10m/sのオーダーにまで測定精度を上げる実用上の意義と、本開発で得られる知見の工学的な有意性、即ち、本知見がどのように処分場の性能評価に具体的に繋がるのかについて明確な説明が必要であると考える。 |
(5) |
トレーサは地下水の状態により影響を受けないか確かめる必要があると思われる。pH等パラメータを変えた試験の実施を望みたい。 |
(6) |
極低流速の深層地下水の流向、流速を計測する技術の開発は、地層処分の信頼性を向上させる上で重要な技術である。また、各要素技術の開発状況についても、計画通りに進められているものと評価する。今後も計画通りに技術開発が遂行されることを望む。
なお、平成16年度以降に技術開発を継続するか否かを評価する上では、平成15年度成果において、既存計器に比べて高精度で極低流速を測定できる見通しがあることを実データで示してほしい。 |
(7) |
超低速の粒子速度がどれだけでまでなら計れるのか、その精度や速度に及ぼす要因を分離することが難しいと思われるが、分析を精密に行われることを期待する。 |
(8) |
本システムの性能は、トレーサの粒径に依存すると考えられるが、期待される性能や検出限界についての定量的な検討が不足している。粒径依存性等についての定量的なデータの蓄積が望まれる。 |
(9) |
研究成果を公共財産となるように査読付の論文や報告書として積極的に発表すること。 |
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