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【総合評価】 |
H15年度においては、下記各委員の参考コメントを考慮・検討して、H15年度末に革新的実用技術としてふさわしい成果が上がるよう計画を見直して技術開発を継続することが適当である。H15年度末には、その結果について十分な説明がなされるべきである。 |
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【参考コメント】
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(1) |
研究の結果、既に知られている対環境耐性改善策の妥当性が証明されたということでは革新的実用技術開発とはいえなくなる。知恵を出す能力に期待して選抜したことに応えてほしい。 |
(2) |
実用化として表面処理を検討していたが、前半の母材による実験成果がその評価にどのように使えるのか不明確である。また、表面処理を行ったとき新たな課題が発生しないか検討を要する。 |
(3) |
実験と解析の突き合わせが充分なされておらず、検証、妥当性評価が不足しているように見受けられる。次年度の計画はこれを補うような計画の追加を望む。 |
(4) |
定量性、予測性に留意して、工学的に有益かつ有効な技術開発とすること。 |
(5) |
昨今BWRプラントの炉心シュラウドや再循環系配管において、耐SCC材として開発された低炭素系ステンレス鋼においてSCCが顕在化してきており、発生機構について技術的にも、社会的にも多くの関心が寄せられている。発生・進展機構については種々の説があるが、このうち熱鋭敏化しにくい粒界で何故優先的に割れるかについては本研究で指摘されている粒界構造に起因する可能性が指摘されている。しかしながら、SCCとの関連を示すデ−タは極めて少なく、更なる知見を蓄積することが強く望まれている。このため、本研究開発を実施することは極めて重要な課題であり、計画通り研究開発を継続するとともに、試験を加速し、早期に機構に関する知見を得ることを望む。なお、鋭敏化材と非鋭敏化材との比較の観点から、試験材としてSUS304とSUS304Lが使用されているが、現状では多くプラント使用されているSUS316Lについても試験材に含めることを望む。 |
(6) |
実用技術につながる適用分野を具体的に明確にし、適用実現性を具体的に示すべきである。(ターゲットの重点化、明確化)主としてSUS304Lを対象に試験が行われているが、316Lも対象とすべきであろう。微細結晶材の性質は、原料粉末の製造法、粉末性状の制御法等に大きく依存するであろうから、材料製造についてのコントロールが重要である。 |
(7) |
研究成果を公共財産となるように査読付の論文や報告書として積極的に発表すること。 |
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