A. |
研究開発テーマの妥当性・意義 |
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本技術開発は実用性のある革新的な成果を創造する実施意義のある技術開発であると認められる。 |
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燃料被覆管に対する負荷の増大による問題点を整理すること。 |
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世界における炉開発の流れに変化が出始めており、それに合わせた新しい技術開発として研究する意義は大きい。 |
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新しいABWRの実用化に向けた研究開発であり、このABWRの実用化が不透明である以上、実用化の過大な意義は認められないが、基礎データや安定性評価手法には汎用性が認められる。 |
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11×11燃料を現行の安全評価体系と濃縮度5%以下という枠内で検討しており、革新性という点では安全解析モデルの高度化、検証が挙げられる。参加メーカの実験技術の向上は図られるが、もっと幅広く、大学等の関与が望まれる。 |
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本技術開発は革新的な成果を創造するというよりは、経済性・実用性という点で高く評価できる。ただし開発成果(高出力密度炉心)を生み出す設計技術そのものに革新性は見出せず、既存技術およびその発展型に依存するものであることに留意したい。 |
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新規原子力建設が低迷する中で、既設BWRプラントの大幅な増出力に適用可能な技術を開発する意義は大きい。 |
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ABWRⅡとして結実を期待したい。 |
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▲Top |
B. |
研究開発目標、計画の妥当性 |
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(1) |
研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
(非該当) |
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(2) |
研究開発目標の実用化の観点からの妥当性
研究開発目標は、実用化の観点からの要求水準を概ね満足していると認められる。 |
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燃焼度を50GWd/tより大きく取ることの可能性の評価を行ってほしい。 |
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気液二相流解析モデルの高度化の実現性について読み取れなかったが、その他の点については必要な水準にあると考える。 |
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目標とする定格出力はEPRを上回るので、実用化の観点から適切な水準に達している。 |
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(3) |
研究開発計画の妥当性
研究開発計画は概ね妥当であったと認められる。 |
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予算の過不足が不明である。 |
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(4) |
研究開発計画の柔軟性
初年度であり、今後必要に応じて動向変化や計画の見直しを行うことを期待する。 |
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▲Top |
C. |
研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性 |
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事業体制・運用は概ね適切に行われたと認められ |
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D. |
計画と比較した達成度、成果の意義 |
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(1) |
計画と比較した目標の達成度
当初の計画目標は概ね達成したと認められる。 |
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初年度でもあり、次年度以降の本格的な研究への準備となっている。 |
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開発の初年度で、11×11バンドルの基本仕様選定をはじめ、報告の大部分が既存のノウハウに基づいた計画の立案が中心となっている。 |
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そのため、基本的には革新的技術にともなうリスクが少ない分だけ、本技術開発終了時の目標達成度は、十分と予想される。 |
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予定通り進行しているので、計画は概ね達成されると見込まれる。 |
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(2) |
実用要素技術としての成果の意義
実用要素技術としての成果は概ね妥当であると認められる。 |
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計画実施初期の段階では判定不能であるが、少なくとも特段の具体的な成果が出されているわけではない。 |
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炉心出力密度の向上には安定性に関するさまざまな試験が必要であるので、将来的には不透明である。 |
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(3) |
その他特筆すべき成果、副次的効果 |
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活発な発表が望まれる。 |
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計画実施初期の段階では判定不能であるが、少なくとも特段の具体的な成果が出されているわけではない。 |
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予定通り進行しているので、成果は、今後適切に公表されるものと期待される。 |
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▲Top |
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