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セメント系材料が及ぼす処分場岩盤への影響評価に関わる技術開発
平成17年度 審査委員会評価
 
実施者:
三菱マテリアル(株)、東北大学、金沢大学、日本原子力研究開発機構(旧核燃料サイクル開発機構)

【総合評価】
 廃棄物処分場の設計技術として、革新的な実用性のある成果を創造する可能性のある意義のある技術開発であったと認められる。
 平成15年度から平成17年度の3年間で当初の計画を完了し、概ね予定通りの目標、成果を達成したものと認められる。
 本研究開発は溶解速度測定として技術に加え、鉱物等の溶解メカニズムの解明にも役立てることができ、この点は高く評価できる。
 本成果を今後のセメント系材料が処分場岩盤に及ぼす長期的な影響の解明に活かしていくための更なる進展を期待する。
 
【参考コメント】
A. 研究開発テーマの妥当性・意義
  実用性のある革新的な成果を創造する実施意義の高い技術開発であったと認められる。
  * 数多くの系への適用と長時間にわたるデータの取得によるシステムの検証を行う必要がある。
  * 標題に比べると、副題のPSIの開発に重点がシフトしているが、開発内容は極めて有意義と認められる。特に測定の効率性改善(短時間での測定)面もさることながら、鉱物等の溶解のメカニズム解明にも役立つ点は高く評価したい。
  * セメント系材料が処分場岩盤に及ぼす長期的な影響解明のためには、セメント系材料から溶出する成分やpH判定に加えて、岩盤そのものの分布、鉱物分析、ばらつきをまず把握せねばならない。これらの反応を実験系で調べて外挿の上、フィールドに適用することになるが、本研究は実験系での計測方法の高精度化を目指しているものであり、全体システムの不確実性を考えれば、高精度化する意義は薄れてくる。
  ▲Top
B. 研究開発目標、計画の妥当性
  (1) 研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
研究開発目標は極めて高い研究水準であったと認められる。
  (2) 研究開発目標の実用化の観点からの妥当性
研究開発目標は実用化の観点から要求水準を概ね満たしていると認められる。
    * 処分場の材料評価よりも、結晶の溶解理論に関する研究に重点が置かれている。マクロ的な材料にしたときに、研究で得られる結晶の異方性がどの程度反映されるのかを明らかにする必要がある。
  (3) 研究開発計画の妥当性
研究開発計画等は概ね妥当であったと認められる。
    * 廃棄物中に含まれる有害物(SO4、NO3など)の影響を評価すべきではないか。
    * 溶液の飽和度など、実環境を模擬した条件での測定が不足している。
  ▲Top
C. 研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性
  概ね妥当な事業体制、運用が行われたと認められる。
  * ベントナイト等の緩衝材についての研究方法や期待される成果が明確でない。東北大学だけの研究成果しか発表されておらず、他の参加機関の研究への係わりが不明である。
     
D. 計画と比較した達成度、成果の意義
  (1) 計画と比較した目標の達成度
目標は概ね達成されたと認められる。
    * 溶解速度測定法としての新しい道を拓いたことに加え、溶解のメカニズムについての理解を深める手法としても活用できるという点で高く評価したい。また溶解と同時に起こる沈殿も同時観察できる点も評価に値する。
  (2) 実用要素技術としての成果の意義
実用要素技術として概ね妥当であると認められる。
    * 白色位相シフト干渉計を実用化させ、これを用いて短時間にセメント材の溶解速度に及ぼす種々の効果を実験分析できる手段を提供した。
  (3) その他特筆すべき成果、副次的効果
本装置が鉱物等の溶解・沈着のメカニズム解明にも役立つという点は、この分野の研究の更なる進展に役立つ。
    * 論文発表はよく行われているが、特許申請が少ない。
     
E. 成果の実用化・事業化可能性
  実用化・事業化の道筋等に不透明な部分があるが、ある程度期待が出来る。
  * 今後どのような形で実用化されるのかの検討を待つ必要がある。
    ▲Top
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