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【総合評価】 |
H15年度においては、計画通り技術開発を継続することが適当である。ただし、下記各委員の参考コメントを考慮・検討して、H15年度末にはその説明がなされるべきである。 |
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【参考コメント】
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(1) |
シミュレーション技術の開発であるから、国内における処分場の現実をシミュレートできるかどうかのみが評価基準である。このことを踏まえて評価方法と開発計画を見直し、この見通しが明確でなければ開発を中止すること。事業の性格上、副次効果があっても成功した研究開発と評価することはできない。 |
(2) |
オリジナリティーを高める研究に変更する必要あり。 |
(3) |
微生物影響シミュレーション手法の妥当性と信頼性を検証するためのクライテリアを明らかにした上で、H15年度及びH16年度のフィールドでの確証試験に着手すべきである。 |
(4) |
各機関の連携が充分なされているようには見受けられない。次年度の計画ではどの様に連携するのかを明確にして進めること。 |
(5) |
微生物の処分環境への影響については、未解明な点が多く、今後の処分計画の進捗に応じてその重要性が高まることと考えられる。また、微生物関連の研究については、現在は限定的に取り組まれているのみである。しかしながら、研究対象の多様性の観点から、今後研究開発を重ねても微生物の影響の完全な解明は困難であると考えられる。従って、研究開発全体で到達すべき点(少なくとも微生物の活動がトータルとして処分にネガティブな影響を与えるのか、ポジティブな影響を与えるのかの判断が必要)を示し、本個別研究の役割を明らかにする必要がある。
なお、解析コードの将来の利用を考え、所有権、使用権に関する契約形態で問題が無いことを確認しておく必要がある 。 |
(6) |
米国サンディア国立研究所の開発したBIORXNTRNコードをベースとするということであるので、開発したシミュレーションコードの所有権、公開性について、良く検討しておく必要がある。計算に当っては、各種のデータベースを用いることになるので、それらの公開性、信頼性を明確にしておく必要がある。(単にデータを集積しただけのものではなく、一定の評価を経て信頼性の確認されたデータベースを用いることが望ましい。) |
(7) |
研究成果を公共財産となるように査読付の論文や報告書として積極的に発表すること。 |
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>> 平成16年度
審査委員会評価 |
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>> 平成15年度
審査委員会評価 |