A. |
研究開発テーマの妥当性・意義 |
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実用性のある革新的な成果を創造する意義のある技術開発であったと認められる。 |
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既に実用化されている海外の技術と経済性の観点で競争する技術開発であり、実施意義があると認められる。 |
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原子力発電所配管系、機器の線量低減に有効で実用性のある技術開発として有意義である。 |
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実験室レベルから製品製造への展開の可能性を期待したい。実用化の見込まれる技術開発と評価できる。 |
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▲Top |
B. |
研究開発目標、計画の妥当性 |
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(1) |
研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
研究開発目標は革新性の観点で国際的に競合する水準である。 |
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亜鉛-64の分離は、現在遠心分離により行われており、本研究のような化学的な分離は行われておらず、国際的にも独創的な研究である。 |
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既に実用化されている技術と競合するものであるので、必ずしも革新的とは言えないが、樹脂開発に創造性がある。 |
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(2) |
研究開発目標の実用化の観点からの妥当性
研究開発目標の実用化の観点から適切な水準であり、妥当であると認められる。 |
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システム設計により、1kg/年規模の試験装置、生産コストの成立性が確認されており、実用化に向けた水準を満たしていると考えられる。 |
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原子力だけに限ると市場が大きいとみるか小さいとみるか議論が分かれるところだろうが、海外での64Zn製造コストとの比較、商業化することによって発生するであろう魅力について、本開発技術のインパクトをより明確に示すことが望ましい。 |
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コストについての具体的目標が挙げてあるので、実用化の観点から概ね適切な水準であった。ただし、コストにも関係する吸着剤の耐久性(4年の寿命)に関する目標は、不明確であった。 |
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(3) |
研究開発計画の妥当性
研究開発計画は概ね妥当であった。 |
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耐久性に関する試験が不足していると思われる。 |
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▲Top |
C. |
研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性 |
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事業体制、運用管理は改善の必要な点もあったが概ね適切であると認められる。 |
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東工大以外の2機関の参加の必然性が薄く、また関与の度合いが低いと思われる。 |
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D. |
計画と比較した達成度、成果の意義 |
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(1) |
計画と比較した目標の達成度
当初計画した目標は概ね達成されている。 |
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基礎研究としての目標は達成されているが、実用規模についての成立性についてより詳細に検討する必要がある。 |
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概ね達成されているが、コストや信頼性の観点からは、樹脂の安定性と耐久性を明確にする必要があった。 |
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(2) |
要素技術としての成果の意義
実用要素技術として技術的成立性が確認され、意義ある成果と認められる。 |
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耐久性に関する知見が不足している。 |
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(3) |
その他特筆すべき成果、副次的効果
論文投稿、口頭発表、特許出願が行われており、人材育成などの効果も認められる。 |
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特許や論文発表において高い成果をあげている。 |
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成果は公表され、人材育成の観点からの成果もあると考えられる。 |
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E. |
成果の実用化・事業化可能性 |
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実用化・事業化への道筋等に不透明な部分も有るが、ある程度期待ができる。
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減損亜鉛製造の実用化に向けた技術課題が整理され、実証試験の前段階まで検討が進められている。今後は事業化へ進むものと考えられる。 |
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日本発技術で減損Znビジネスを興せそうな期待感が持てる。我が国のLWRによるひばく低減努力の加速につながりうると思われる。更なる研究継続と経済性評価の見直しをして、是非実用化に向けてチャレンジしてもらいたい。 |
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同位体分離法としての他分野への波及性についても示して欲しい。 |
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審査委員会評価 |
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審査委員会評価 |