A. |
計画に対する達成度 |
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(1) |
目標の明確化及び達成度
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ステンレス鋼レーザー溶接の有効性に向けて、基本的な溶接部の割れ感受性評価手法の開発及び熱弾塑性解析による熱応力履歴・残留応力分布特性の把握のためのコード開発等の初年度の目標を達成していると認められる。 さらに、改良、注意すべき点に関しても検討が加えられている。 |
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3年間及び今年度の目標は明確に記述されており、今年度の成果は目標を達成していると思われる。 |
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当初計画である割れ感受性評価手法の開発、レーザー溶接部割れ感受性試験を実施した。また、レーザー溶接用熱弾塑性解析を行った。研究としては、計画は明確で、成果も上がっている。 |
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(2) |
研究後継者の育成
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そもそも本課題は、溶接工学に関する技術者、研究者の先細りを懸念して発想されたこともあり、若手の養成には十分配慮されている。 |
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研究を通して若手研究者に研究手法を習得させたとまとめているが、具体的な説明がない。質量ともに満足と言える育成がされていると思われるが、説明が必要である。 |
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来年度以降も次世代の溶接技術を担う人材育成の活動を実施いただきたい。 |
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(3) |
研究開発の進め方
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研究開発体制としては、二研究室の密接な連携の下に行われている。可能な限り、他研究機関、民間との情報交換にも努めて欲しい。 |
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実施体制は、年度末の結果から妥当であったと考えられる。外部との連携、情報交換は、今後の活動を待ちたい。研究開発の進め方として、体制、外部との連携、情報交換、予算額に係わる記載をお願いしたい。 |
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原子力プラントのもの作りの基礎となる溶接工学の発展のために貢献できる成果を期待したい。 |
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▲Top |
B. |
次年度以降の計画と目標達成の見通し |
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次年度以降の研究及び人材育成計画も明確である。ただし、熱弾塑性解析モデルについては、早い段階で実験データによる検証が必要ではないか。 |
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本年度の試験実施から改善すべき課題も抽出されており、着実に進めることで成果があげられるのではないかと考える。 |
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研究開発は、計画、成果共に評価できるが、人材育成面でどうしていくのか明確にしていただきたい。例えば、教員の指導のもと実験を実施する、解析を実施すると云うが、具体的な計画を提示してほしい。 |
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▲Top |
C. |
最終成果の見通し |
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原子力分野におけるレーザー溶接の導入は実用化が難しい面もあり、この成果が実用化されるか現段階では不明である。しかし、溶接工学の後継者育成には役立つプログラムである。 |
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レーザー溶接の信頼性向上に寄与する技術開発であり産業界のニーズに合致し、また、残留ひずみと割れの評価手法確立は学術的に有用な成果が期待される。 |
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研究成果としては、レーザー溶接における高温割れの対応やメカニズムを広く知って貰えることが一義で、それ自体、産業界にとっては知識を持っている人が多くなる点で有意義である。 |
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レーザー溶接の品質、信頼性向上に資する有用な成果が得られると期待できる。 |
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>> 平成20年度 審査委員会評価 |