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圧力容器溶接部の健全性評価法の規格・基準化に関する技術開発
平成20年度 審査委員会評価
 
実施機関: 京都大学

【総合評価】
 本技術開発は実用性のある革新的な成果を創造する可能性があり、実施継続の意義が高いと認められる。平成20年度は当初の計画を完了し、概ね予定通りの目標、成果を達成し最終の成果が期待される。平成21年度は、本評価におけるコメント等を考慮のうえ、本技術開発を継続し所定の成果を挙げることを期待する。
 
【参考コメント】
A. 計画に対する達成度
  (1) 目標の明確化及び達成度
    * 5種類の圧力容器鋼を標準サイズから1.5mmまでの微小試験片を作成し、系統的に試験を行ったことは評価できる。 しかし、たとえば、延性脆性遷移温度(DBTT)は全ての鋼材について試験片サイズに比例関係にあるとしているが、表3.1で見る限り標準鋼についてのみにしか言えないのではないか? また、DBTTが試験片サイズと比例関係となる理論的考察が必要ではないか。
    * 照射脆化予測式に関する検討を期待する。(なお、照射脆化予測式の検討については、実施計画の進捗状況では「計算機シミュレーション実験を行った」との記載があるが、得られた事業成果の一覧に記載がない。)
    * 組成の影響に関する理論的評価を期待する。
  (2) 研究後継者の育成
    * 国内外会議の場での研究成果発表やワークショップ開催による議論等を通じて、研究後継者の育成が図られていると考えられるが、更に積極的な成果公表を期待する。
    * 講演聴講には若手の参加があるが、研究に直接参加する若手が少ない。ぜひ若手に直接参加させる方法を検討いただきたい。
    * 人材育成に当たっては、育成目標(レベル)、育成のための工夫、その成果をどのように評価するのかを事前に決定して、研究後継者を育成されることを期待する。
  (3) 研究開発の進め方
    * 2大学連携の下、技術開発項目と役割分担を明確にして研究を推進している。また、ワークショップを開催等により国内外研究者との討議を経ていることから、研究開発の進め方は妥当と考える。一方、産業界との密接な連携が望まれる。
    * 海外炉での照射が何故予断を許さないのか、しっかり詰める必要がある。
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B. 次年度以降の計画と目標達成の見通し
    * 最終年度として、微小試験片を用いた監視試験のあり方、照射脆化予測式の構築を外部の専門家と早期に意見交換をし、纏め上げることを期待する。
    * 海外での照射が進まなかったら、どうするのか、全体の成果に与える影響も評価しておく必要があろう。
    * 規格基準化までのプロセスにおいて、これまでの他の研究成果で確立されていること(既存の知見)、本技術開発が寄与できること/寄与できたこと(新知見)を整理して欲しい。
    * 人材育成も若手の量的な育成の配慮も必要と思われる。
    * 得られた成果は、積極的に発表すること。
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C. 最終成果の見通し
    * 原子力発電プラントの高経年化や運転サイクルの延長(最適化)に伴う圧力容器健全性評価等、産業界にとって有用な成果を期待する。
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  >> 平成19年度 審査委員会評価
     
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