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圧力容器溶接部の健全性評価法の規格・基準化に関する技術開発
平成19年度 審査委員会評価
 
実施者:
京都大学

【総合評価】
 本技術開発は実用性のある革新的な成果を創造する可能性があり、実施意義が高いと認められる。平成19年度は当初の計画を完了し、概ね予定通りの目標、成果を達成し、次年度以降の成果も期待できる。平成20年度は計画通り本技術開発を継続することは適切であると認められる。本評価におけるコメント等を考慮のうえ、一層の努力を期待する。
 
【参考コメント】
A. 計画に対する達成度
  (1) 目標の明確化及び達成度
    * 圧力容器溶接部の脆化支配因子の解明で、特にMnの影響に着目し、体系的に調査・技術開発を実施する計画は明快である。そのための今年度の目標である溶接部試験片の作製、衝撃試験機の導入、照射硬化に及ぼすイオン照射実験等は概ね予定とおり実施されたと思われる。
    * 着実に進められているが、今年度は論文発表もなく、成果は次年度以降に期待する。
    * 基準化は重要なテーマであり成功して欲しい。粒径、粒界に対する試験片の評価が重要である。
  (2) 研究後継者の育成
    * 研究後継者の育成については明確な記述がなく、成果発表も記載されていないので評価が困難である。今後は、人材育成に関連した活動と成果を報告書に含めていただきたい。
    * 本研究は、軽水炉の高経年化に対応した圧力容器の健全性の監視に関わる重要なテーマであり、溶接部の照射脆化や微小試験片の開発という研究者にとっても興味深い課題があり、研究後継者育成の場としては適切と考えられる。
    * 大学間で分担、連携して行われており、後継者の育成に役立っているものと考える。
  (3) 研究開発の進め方
    * 研究開発の推進体制において役割分担は明確であり、適切であると思われる。
    * 研究は、京都大学を中心に、東北大学も参加し、各技術開発項目を適切に分担すると共に、外部評価会の開催により外部有識者の意見を聞くことも計画されており、妥当な体制、連携の下に進められている。
    * 体制は、年度末の結果から妥当であったと考えられる。外部との連携は、メーカーや電力との連携もあったと考えられるが、時間的に困難な面もあったと思われる。情報交換は、今後の活動を待ちたい。
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B. 次年度以降の計画と目標達成の見通し
    * 次年度に調査、技術開発すべきことは明確であり、作業は進展するものと思われる。人材育成計画について明確化して欲しい。また、イオンビーム照射で30年分の照射量との記述があるが、現在は60年の寿命も視野に入れているので良く検討願いたい。
    * 真に小型試験片が実用的価値を持つかどうか、評価して欲しい。
    * 研究活動は、平成20年度の課題が抽出されており、計画の立案、見通しは明確である。人材育成は、研究の中で実施されると想定され、当面の目標は達成できると思われる。なお、産業界のデータも取込み、成果に反映できればより良いものになる。
    * 研究計画は明確であり、目標達成の見通しはあるが、人材育成計画を明確に記載することを要望する。
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C. 最終成果の見通し
    * 限られた照射試験片を何倍にも有効活用できることは原子炉容器の寿命評価上大変有意義であり、今後の原子力発電所の高経年化の状況を考慮すれば、最大イオン照射量を30年分としてそれ以上を外挿するのではなく、照射量をもっと増やした試験をすべきではないか。
    * 高経年化対策や運転サイクル延長を念頭に置くと、産業界にとって有用な成果と期待される。
    * 照射片の衝撃試験方法に関する技術基準制定にまでつながる成果を期待する。
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  >> 平成20年度 審査委員会評価
     
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