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フッ化揮発法と溶媒抽出法のハイブリッド再処理に関する技術開発
平成12年度 審査委員会評価
 
実施者: (株)日立製作所、埼玉大学、名古屋大学

【参考コメント】
* 3年計画で3年目に実験装置が出来上がるというのは不可思議な計画である。フレーム炉については準備研究がなかったのか。
* フッ素揮発法は高温腐食等により設備のトラブルが多くなり、それが溶媒抽出法の設備運転に大きな影響を与える恐れは無いのか?
* フッ化に用いる流動床とフレーム炉の比較検討が一つのテーマとなっているが、低温のフレーム炉が成立しなければ、フレーム炉の流動床に対する優位性は失われるのではないかと思われる。もし、この見方が正しいとすれば、低温フレーム炉の成立性については、早めに結論を出すような今後の進め方が重要になると思う。
* 本技術開発では、核拡散抵抗性を高める方策として、後段の溶媒抽出工程へフィードされる溶液中のUとPuの割合を、MOX燃料製品に必要とする割合に制御するということを実現しようとしているように思われる。もしそうであれば、その制御は、前段で行う選択フッ化の段階で、フッ化残渣(主たる中間製品)中に移行するUとPuの割合を制御し、続いて残渣の酸化などの反応を制御し、さらに酸化物の溶解段階で、溶解液中に移行するUとPuの割合を、製品MOXに必要とするUとPuの割合に制御することを実現しなければならない。Uを後から追加することにより調整するにしても、ある程度の範囲では制御を可能としなければならない。この大変に挑戦的な目標を掲げるとすれば、まずは粉末の性状にも依存し、かつ多くの元素を含む選択フッ化工程や残渣酸化工程などの基礎データを十分に取得すること、そして最も重要な選択フッ化分離工程の理解を深めることが先決であると思う。
* 本技術開発の主眼は、次世代再処理の経済性の向上にあり、これを、現在のChop & leach-PUREX法に比べ、建屋容積を60%程度にすることにより実現しようとしているように思われる。しかし、本法は、PUREX法と比べた場合、設備は小型化できたとしても、必要な設備機器の点数が増える懸念があり、もしそうなると、信頼性の低下、あるいは保守費の増大を伴い、さらには低レベル廃棄物の増加もあり得ることになり、一方でこれらが経済性を低下させ得る要因となり得る。したがって、設備機器の点数を、PUREX法に比べあまり増やさないようにする、むしろ極力減らすことを強く念頭に置きながら、開発を進めることが重要であろう。
* 再処理の研究開発は、個々の工程に関するアイデアを活かした要素技術的研究開発の他に、大変な危険性を内在し、膨大な金のかかるこの再処理プラントを作り上げるためには、分厚く骨太い詰めの開発が必要である。それが実際には難しく、小手先的な要素技術の研究はするけれど、プラントにまでもって行くのは無理なので、それはどこか他の国に任せたいと、途中で投げ出す様な結果になりがちである。プラントの建設までを見通し、最後の段階までわが国でやるのだ、という大きな気構えを持ち続けて、この開発研究に取り組んでいってほしいと思う。
* 6フッ化工程によるウラン除去によるメリットと、6フッ化ウラン工程後に発生する、6フッ化ウラン精製、他のフッ化物転換溶解など、プラント全体に亘る得失の冷静な評価が必要。気相、液相、固相の反応を含むプラント構成はそう簡単でないのではないか。再濃縮用転換工程が省略されるという論理に無理があるように感じられる。計画で述べている反応装置の研究によって全体プロセスの成立性が明らかになるかどうか疑問もあるが、この研究において全体プロセスの展望をまとめるようにしてほしい。
   
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