A. |
研究テーマの妥当性・意義 |
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実用技術体系における枢要な要素技術として意義が認められる。 |
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処分場の安全性確保の観点より、オーバーパック候補材の耐食性を示すことは、極めて重要であり、実施する意義はある。 |
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Ni基耐食合金の耐食性評価を概ね明らかにした点で評価できる。 |
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新材料としてはある程度成果があるが、大きく安全性の向上につながるまでに至っていない。 |
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▲Top |
B. |
研究開発目標、計画の妥当性 |
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(1) |
研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
目標は国際的に見て平均的水準であると認められる。 |
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学問的な革新性は高くない。 |
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米国と比較しているが、大幅に上回るものではない。特に、我が国と米国との処分環境の違いを考えると、還元性環境で同等の耐食性が得られるかどうかの確認が必要である。 |
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HLW処分の安全評価は10万年オーダーの長期の評価が必要であり、その長期の腐食挙動の把握等が研究目標に盛り込まれていない。 |
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(2) |
研究開発目標の事業目的達成の観点からの妥当性
目標は実用技術体系の実用化可能性を概ね確保できる水準である。 |
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本研究の開発目標は、オーバーパック材料としてニッケル基合金が使用可能である見通しを得ることであり、FSとしては妥当である。 |
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実用化のためには長期腐食についての影響把握が不可欠である。 |
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FS内で長期安定性に対してどこまで明らかにしようとしているのか、目標設定が明確でない。 |
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実用化されれば応用可能な分野ではあるが、事業化については不透明である。 |
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(3) |
研究開発計画の妥当性
計画は総体的に妥当であると認められる。 |
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すべての項目が網羅されているわけではないが、優先順位によるものであり、計画は妥当と言える。 |
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2年の課題としては概ね妥当であるが、既存の材料を超えるとなると大きな課題がある。 |
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HLW処分事業のスケジュールなどにも合致している計画であると言える。 |
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途中の計画変更は合理的であり、妥当と考えられる。 |
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▲Top |
C. |
研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性 |
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事業体制、運営は概ね妥当と認められる。 |
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民間企業及び有識者の連携のもと研究が遂行されており、研究体制は適切と判断される。 |
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重要な技術開発課題であり、実用化段階のことも考慮すれば、処理処分の事業主体も含めた幅広い体制での検討に移していく必要がある。 |
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D. |
計画と比較した達成度、成果の意義 |
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(1) |
計画と比較した目標の達成度
当初計画された目標は概ね達成されていると認められる。 |
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(2) |
実用要素技術としての成果の意義
実用技術体系の要素技術としてフィージビリティを概ね確認され妥当であると評価できる。 |
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Ni基耐食合金の寿命評価を明らかにした点での研究は評価できる。 |
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要素技術としては概ね妥当だが、特に還元性環境でも十分な性能が発揮できるかどうかは確認が必要である。 |
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実用化のためには、長期腐食についての影響把握が不可欠である。 |
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(3) |
その他特筆すべき成果
論文発表、人材育成では十分な成果とは言いがたい。 |
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原子力分野を含めた幅広い分野で発表していくことが必要である。 |
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▲Top |
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>> 平成14年度
審査委員会評価 |