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●「質量」とは物質の量をあらわすもの。「重量(重さ)」とは違う。 解説: 「質量(mass)」とは物質の量をあらわすものです。質量はグラム(g)、キログラム(kg)という単位で表されますが「重量(重さ/weight)」とは違うものです。 1)力=質量×加速度(F=m×a) 質量に関係する主な法則の一つです。この関係により、地球の表面では重力の加速度がほぼ一定ですので、「重量」として表れる「力(重力)」と「質量」がほぼ比例関係にあります。日常的には「重量」も「質量」と同じグラム(g)、キログラム(kg)という単位を使い、地球の表面では「質量1gは、ほぼ重量1g」になります。 そのため、「質量」と「重量」は同じ様なイメージでとらえられがちですが、あくまでも「重量(weight)」とは「力」に関係したものであり、「質量(mass)」とは別の概念です。例えば無重力の宇宙空間では「質量1gは、重量0g」になります。 2)質量とエネルギーは同じもの アインシュタインは、(1905年の論文「運動物体の電気力学」の中で)物質の質量(m)とエネルギー(E)は本質的には同じ(等価)であるとし、真空中の光速(c)を用いて、下式の質量とエネルギーの関係を発表しました。 E=m×c2 3)質量保存の法則 これは「化学反応の前後で物質全体の質量は変化しない」という法則で、1774年にラヴォアジェが発見しました。核反応などでは反応の前後で質量が変化することがありますが、上記の様にエネルギーを質量と同じものとすると、この保存則は成立します。 ごく簡単にいうと、「質量は熱量(エネルギー)と同じものだが、重量とは異なる」ということです。 江音留義(えね るぎ)博士の脱線話: どうじゃ、「質量と重量は似ている」と思っていたら、実は「質量は熱量(エネルギー)と同じ」とはビックリじゃろう。こういうところが学問の面白いところじゃのう。 「質量と重量は似ている」と思われている原因の一つに、両方ともグラム(g)、キログラム(kg)という単位で表されているという要素があるのう。そこで、というか、理科(物理学)では力の単位にニュートン(N)という単位を使っておる。約100g(だいたいみかん一個分)の物の重量(力)が1Nじゃ。「質量約100gの重量が1N」と言えば、少しは質量と重量が違うものと感じられんかのう。 ちなみに、物体に1ニュートン(N)の力を加えて1m動かすことのできるエネルギーを1ジュール(J)といい、この1ジュール(J)は1ワット(W)の電力を1秒間使うエネルギー量でもある。 1ジュール(J)=1ニュートン(N)×1m=1ワット(W)×1秒 つまり、1ワット(W)の電球を1秒間使うエネルギーで、みかん一個(約100g)を1m持ち上げることができるということじゃのう。 関連ページ: ●単位と次元 ●核反応とエネルギー ●核分裂反応 ●核融合 関連サイト: ●初歩のサイエンス>力と運動 |