高レベル放射性廃棄物の処理・処分(2009.09.30)
●使用済燃料を再処理すると高レベル放射性廃棄物ができる。
●高レベル放射性廃棄物は、ガラスと混ぜて固めガラス固化体にする。
●日本は、最終的な処分として、地下深い地層中に処分することを基本的な方針としている。

図1 高レベル放射性廃棄物地層処分の方法
出所:資源エネルギー庁>放射性廃棄物のHP>>地層処分
解説:
日本では、原子力発電所で使用した燃料(使用済燃料)は、有効利用のため再処理することにしていますが、このとき放射能レベルの高い廃液が残ります。これを高レベル放射性廃棄物といいます。
高レベル放射性廃棄物は、強い放射線を出し、発熱もするため、ガラスと混ぜて固め(ガラス固化体/長期間にわたり変質しにくいことなどの理由からガラスが採用されました)、それをステンレス製の容器(キャニスター)に入れ、最終的な処分をするまで数十年間、青森県六ヶ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理施設に貯蔵します。
日本は、最終的な処分として、地下深い地層中に処分することを基本的な方針としています。その際、「将来のいかなる時点においても人間と環境に影響を与えないようにする」という基本理念に基づき、固い金属製の容器(オーバーパック)に封入し、さらに、その周辺を「緩衝材」という粘土で包む計画です。
これらの人工的な障壁を「人工バリア」、地層そのものの働きを「天然バリア」とし、この2つの「多重バリア」により、安全を守ることにしています。最終的には処分トンネルそのものを埋め戻して完全に密閉します。
原子力委員会の試算では、再処理してリサイクルするコストは約0.5〜0.7円/kWhとなり、これを一世帯あたりに換算すると、年間約600〜840円の負担となり、年間電気代の1%程度とされています。
なお、出力100万キロワットの原子力発電所を1年間運転した場合に相当するガラス固化体の本数は約30本です。
今までの使用済燃料から換算されるガラス固化体の本数は、約2万2000本(2008年1月末)です。2021年頃には約4万本相当の高レベル放射性廃棄物の発生が予想されており、これらを地層処分する費用は約3兆円と見積もられています(2009年版エネルギー白書より)。
関連ページ:
●原子燃料サイクル
●原子燃料サイクルの位置付け
●再処理
●放射性廃棄物の処理・処分
●低レベル放射性廃棄物の処理・処分
●日本の廃棄物の量
関連サイト:
●資源エネルギー庁>放射性廃棄物のホームページ
●原子力発電環境整備機構(NUMO)
●(財)原子力環境整備促進・資金管理センター
●リスク・コミュニケーション広場
●資源エネルギー庁>なるほど! 原子力AtoZ
●電気事業連合会
●(財)日本原子力文化振興財団>あとみん>原子力百科事典ATOMICA
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