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16年度報告書概要版
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原子力発電所の保全品質高度化に関する技術開発
平成16年度 審査委員会評価
 
実施者:
京都大学、立命館大学、東北大学、神戸大学

【総合評価】
 本技術開発は、原子力発電所の高経年化対策として、保全作業の支援技術の開発という観点から大きな実施意義があると認められ、機器配管系保全管理技術、保守検査作業支援技術の統合を目指してそれぞれの要素技術の開発が行われており、次年度以降の成果に大きく期待がかかるところである。
 本年度の目標についても概ね達成されていると考えられるが、個別の研究テーマの成果が結びついておらず、結果的に実用化につながるような成果が得られていない。今後の技術開発計画は提示されているので、体制やスケジュール等を再考し、より実用化に近い成果が得られることが期待される。
 
【参考コメント】
A. 研究開発テーマの妥当性・意義
  実施意義は概ね妥当であると評価できるが、それぞれの要素技術のつながりが不透明であり、全体的な計画目標を確立することが必要であると考えられる。
  * サブテーマが多く、テーマ間の相互の連携は図られていないように見えるが、全体として散漫な印象を受ける。高度化の具体的な内容など達成目標の明確化が必要と思われる。
  * 原子力発電所の高経年化対策として、保全作業の支援技術の開発意義は大と考えられる。
  * Aについては、課題の相乗効果が見られず、また理論研究レベルにとどまっており、今後「実用化」にどう展開、または寄与できるのか不明。Bについてはプラント保守・検査技術の一つの新しい方向性を提示しているが、現時ではAと一体的に開発を進める必然性は認められない。当面Aを切り離し、Bについては目標を再整理した上で、次段階の研究開発に進める意義は認められる。
  * 総花的で狙いが不明確であるように思われる。いくつかのテーマに絞って実施すると、更に内容的に深い成果が期待できたと思われる。
  * 機器配管系保全管理技術、保守検査作業支援技術の統合を目指して、それぞれの要素技術の開発が行われたものであり、実施意義は概ね妥当であったと評価できる。
  ▲Top
B. 研究開発目標、計画の妥当性
  (1) 研究開発目標の革新性の観点からの妥当性
対象外
  (2) 研究開発目標の実用化の観点からの妥当性
当該実用技術体系の実用化可能性を概ね確保できる水準であるが、より一層の詳細検討も必要であると考えられる。
    * 個別の研究テーマの成果が結びついていない。実用化までにはまだ課題が多く残されている。
    * Aグループ4課題中EMAT以外は、基礎理論研究の域を出ず、これを今後どう「実用化」に役立てて行くかが見えて来ていない。Bについては新しい試みであり、実用技術体系へと発展させうる可能性は見えてきた。
    * 今後の本格的技術開発計画が示されているので、当該実用技術体系の実用化可能性を概ね確保できる水準である。
  (3) 研究開発計画の妥当性
計画は概ね妥当であると考えられる。今後は実用化に向けた具体的な研究計画が提示されることが望まれる。
    * 実用化につながる成果を期待していたが、その成果が得られなかったことは研究体制とスケジュールに問題があったのではないか。
    * 計画は、概ね妥当でり、短期間によく成果をまとめている。本研究開発は、A.検査、監視等とB.ヒューマンインターフェースの2つより成り立っているが、これらを合わせて行う必然性はないし、また、Aは今後の保全、高経年化等の観点より原子力界全体で取り組む重大なテーマで、メーカーでもさまざまな検討が行われており、原子力学会でも取り組みを開始している。したがって次のフェーズとして実用化に向けた技術開発を進めるのであれば、Bのヒューマンインターフェースのみに焦点を当てた計画とするのが望ましいと考える。
  ▲Top
C. 研究開発実施者の事業体制、運用の妥当性
  事業体制等、改善が望まれる点もあったが、概ね妥当な運用が行われていると認められる。他組織との連携も今後視野に入れて研究に臨まれたい。
  * 大学人らしいアイデア、考察には見るべきものがあるが、実用化のための次のフェーズでは欠陥検査、予測技術については民間などとの連携を図るのがのぞましいと考えられる。
  * 今後は電気事業者との連携が望ましい。
  * 概ね妥当な事業体制・運用が行われていたと認められる。
  * 保守作業の支援システムとして実用になる成果は得られていない。事業体制に問題があったのではないか。
  * 多数のサブテーマがあり、Aグループ、Bグループとも、それぞれのグループ内サブテーマは類似、または関連領域の研究テーマではあるが、それらが概ね独立的な研究として進められており、相互連携の効果が余り見られない。
     
D. 計画と比較した達成度、成果の意義
  (1) 計画と比較した目標の達成度
目標は概ね達成されているが、副次的評価が乏しいと思われる。
    * 個々の研究成果が、研究の目標にまで達していない。
    * 目標は概ね達成された。
  (2) 要素技術としての成果の意義
実用的又は革新的な要素技術として概ね妥当であると認められる。
  (3) その他特筆すべき成果
具体的ではないものの、直接的な技術的成果以外に多少の成果があったと思われる。
    * 関連するものを含めて多大な成果の公表が認められる。
     
    ▲Top
 
     
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