日時・会場

日時 平成27年12月18日(金) 14:00~16:00
会場 航空会館 5階 501・502会議室

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報告テーマ

(1)国内外の地熱開発の動向

地熱情報研究所
代表
江原 幸雄 様

テーマ(1)について
 地熱資源の発電ポテンシャルは世界第3位、地熱発電用蒸気タービンの世界シェア70%を誇るわが国である。オイルショック後開発が加速され、1990年代半ばには設備容量が全国18カ所50万kWを超え、世界第5位の地熱発電国となったが、その後残念ながら地熱発電は活かされて来なかった(2015年現在、世界第9位)。しかし、いわゆる3.11以降、国も積極的に力を入れる方向に転換し、開発状況は大きく変わった。固定価格買取制度の施行、国による各種支援、国立公園内での規制緩和等が進展し、現在、地熱発電を目指した調査は全国70カ所以上で行われ、2014年から中小規模の地熱発電所が運開を始め、大規模地熱発電所も2019年以降、順次運転開始されるであろう。

(2)地熱・地中熱の利用技術:見えない地下の見える化を目指して

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
再生可能エネルギー研究センター
総括研究主幹
安川 香澄 様

テーマ(2)について
 地熱資源は、安定電源としてのメリットを持つ一方、地域偏在性がある上、見えない地下にあるため掘り当てるのが難しく、また長期的に流体生産を続ける上で様々な技術的問題が生じる。こういった問題は、試行錯誤的に対処してきたのが現実であり、地熱ビジネスの経済性を下げている。そのため産総研は、より開発・生産のリスクとコストを下げ、地熱開発を促進するための技術開発を行っている。一方、地中熱利用システムは、基本的に日本中どこでも使えるのが特徴だが、地質特性や地下水流動状況により、最適な採熱方法が異なるため、産総研では、地域特性に応じたシステムの高性能化・低コスト化のための研究を行っている。

申し込み方法

申し込みは締め切りました。

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